広汎性発達障害について
広汎性発達障害
自閉症スペクトラム
アスペルガー症候群(ASD)及び、自閉症を含む新たな診断名です。
"スペクトラム"とは連続体という意味を持ち、
健常者(定型発達者)と発達障害者が、決して異なる存在ではなく、
色の濃淡のように、同一線上に位置していることを表しています。
高機能って?
自閉症スペクトラムの前に"高機能"とついている場合があります。
これは、知的障害が見られない自閉症患者のことで、その基準はIQ70となっています。
なので、自閉症スペクトラムかつ、IQが70以上の場合、高機能自閉症スペクトラムが診断名となります。
IQ70未満の場合は、何もつけずに自閉症スペクトラムという診断名です。
アスペルガー症候群と自閉症(自閉症スペクトラム)は違うの?
DSMー5という診断基準の改定によって、
アスペルガー症候群(ASD)と呼ばれていた診断名は削除され、自閉症とともに、自閉症スペクトラムという診断名に変更(移行)、統一されました。
過去にASDとの診断を受けている場合も、現在は高機能自閉症スペクトラムと名乗るのが良いと思われます。
アスペルガー症候群(ASD)と自閉症の違いは研究調査によって、知的障害の有無以外の差が認められないことが明らかにされています。
従来、ASDとは高機能の自閉症であり、自閉症はそれ単独のものでしたが、前述の研究結果も受けて、自閉症スペクトラムという診断名に統一されたと考えられます。
その他の広汎性発達障害(PDD-NOR)
原因不詳ながらも、自閉症スペクトラムを始めとする発達障害と同じ症状が見られるものに対して使用されます。
判断基準
広汎性発達障害に関して、アメリカにおいてはDSM-5の基準が適用されており、その基本的基準は以下の2つとなっています。
社会性障害
言語障害を始めとするコミュニケーション障害や、社会におけるルールの理解に不備があるなどといった特徴を指す。
反復常同(強いこだわり)
決まった時間に決まった行動をしないとならなかったり、物の位置が移動していることによって強い混乱が引き起こされるなどの特徴。
感覚過敏/鈍麻といった性質がDSM-5によって新規に追加されている。
判断基準以下については、近日追記します。